アスクル 21年5月期/売上高は5.4%増/感染対策商品が増収寄与(2021年7月15日号)

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 アスクルの21年5月期の連結売上高は、前期比5.4%増の4221億5100万円だった。BtoB事業は感染対策商品などが伸長し、売上高が同4.9%増の3451億円になった。BtoC事業はグループの連携を強化したことで、売上高が同8.3%増の685億円になった。
 オフィス向け通販などを展開するBtoB事業は、コロナ禍に新規顧客数が拡大した。好調な感染対策商品に加え、オフィス用品も回復基調にある。
 17年5月期から品ぞろえを大幅に拡大しており、5月20日時点で890万品目をそろえている。ロングテールの販売戦略が売り上げ拡大に貢献した。今後、25年までに1800万品目に拡大する。
 日用品ECサイト「ロハコ」などを展開するBtoC事業は、親会社であるZホールディングスとの連携を深め、収益力の拡大を図っている。ECモールでのセールにおける販促を強化し、新規顧客の獲得につなげた。
 グループとの連携強化により、販促費や人件業務費などを削減。固定費は同9億4000万円減になった。BtoC事業の営業収益は41億円の営業赤字(前期は62億円の赤字)になっている。
 連結業績における営業利益は同57.8%増の139億2300万円、経常利益は同60.0%増の138億5000万円、当期純利益は同37.2%増の77億5800万円だった。
 22年5月期は売上高が同1.9%増の4300億円、営業利益が同0.5%増の140億円、経常利益は同0.4%増の139億円、当期純利益は同16.0%増の90億円を計画している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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