ヤマノホールディングス 21年3月期/売上高は9.7%減/DSM事業はミシンなどの売上が伸長(2021年6月10日号)

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 着物の催事販売や訪販を手掛けるヤマノホールディングスの21年3月期の連結売上高は、前期比9.7%減の127億100万円だった。DSM(訪販)事業は、コロナ禍で着物の展示販売会の中止が相次ぎ、大幅な減収となった。一方で、ミシンや空気清浄機の需要が高まり、販売が伸びたとしている。
 DSM事業の売上高は、同24.9%減の10億5700万円だった。展示販売会の相次ぐ中止により、21年3月期中の販売方法は、既存顧客への従来型の訪問販売にシフトしたとしている。訪販にシフトしたことで、販管費などが減少した。赤字幅は前期比で1900万円縮小し、3300万円の赤字となったとしている。
 最初の緊急事態宣言が発令された20年4―6月期(第1四半期)のDSM事業の売上高は、前期比34.1%減となった。ただ、20年10月―21年3月の売り上げは前期比で8割程度に回復したとしている。ミシンの販売台数は前期比で37%増、空気清浄機は同63.1%増となった。
 同社では、DSM事業の22年3月期の取り組みとして、拠点の統廃合を進めることや、販売員をマネジメントできる人材の早期育成することを掲げている。商品企画力を地域ごとに強化し、ヒット商品を生み出していくとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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