三越伊勢丹ホールディングス 21年3月期/在宅需要など捉え奏功/オンライン売上315億円(2021年5月20日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 三越伊勢丹ホールディングス(HD)が5月12日に発表した21年3月期の通期業績によると、オンライン売り上げは当初計画を65億円上回る315億円だった。オンライン化の推進や在宅需要の高まりが奏功したようだ。
 全社売上高は前期比27.1%減の8160億900万円となった。
 6月にECサイトを刷新し、三越伊勢丹アプリを配信した。ECサイトでは、食料品・住関連などの「巣ごもり需要」を受け、年末年始のイベントなどを強化。クリスマスケーキ、おせち、福袋のオンライン予約・販売が伸長した。
 食品宅配サービス「ISETAN DOOR(イセタンドア)」、化粧品ECサイト「meeco(ミーコ)」も伸長した。21年3月期のオンライン売上高は合計で300億円を上回った。
 18年11月に発表した「三越伊勢丹グループ3カ年計画」は、昨年11月にいったん取り下げた。「オンラインとオフラインのマッチングプラットフォーマー」の実現に向けて進めていたが、社会環境や消費動向の変化などを踏まえた。現在、新たな中期計画の策定を進めている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ