新日本製薬 20年10月―21年3月期/営業利益は27%増/オペレーションコスト低減で(2021年5月20日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 新日本製薬が5月12日に発表した20年10月―21年3月期(中間期)決算によると、営業利益は前年同期比27.3%増の13億9800万円となった。売上高が計画を上回ったとともに、フルフィルメント(FF)やコールセンターなどのオペレーションコストが低減したためだ。
 売上高は同1.5%減の165億7500万円だった。対計画比では1.2%増となった。内訳は化粧品の売上高が同0.0%の155億300万円、ヘルスケアが同19.7%減の10億7200万円だった。
 チャネル別の売上高は、通信販売が同0.9%減の152億8600万円、直営店舗・卸販売が同22.6%減の8億5500万円、海外販売が同46.1%増の4億3300万円となっている。
 通信販売では、既存顧客に対する「パーフェクトワン 薬用リンクルストレッチジェル」のアップセルが順調に推移した。購入単価で約2000円のアップにつながった。
 EC売り上げも拡大しており、国内外EC売上高は同20.7%増の19億4600万円だった。
 オペレーションコストのうち、FFコストは前年同期比8.6%減の19億6100万円、コールセンターコストは同16.1%減の12億6800万円となっている。
 FFコストは発送配達費や代行手数料の効率化が寄与。コールセンターコストは入電件数の減少がコスト削減につながった。売上総利益率は同0.3ポイント悪化の84.6%。売上高販管費率は同2・2ポイント改善の76.2%だった。
 中間期の経常利益は同30.0%増の14億3000万円、四半期純利益は同40.8%増の9億6500万円を計上した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ