ベルーナ 21年3月期/純利益は110億円/売上2064億円でともに過去最高(2021年5月20日号)

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 ベルーナが5月13日に発表した21年3月期連結業績は、当期純利益が前期比88.3%増の110億3600万円だった。総合通販事業の増収効果とともに、原価率や媒体比率の改善が増益につながった。専門通販の増収による増益も寄与した。売上高は同14.8%増の2064億9900万円となり、当期純利益とともに過去最高を計上した。
 セグメント別の売上高によると、総合通販事業の売上高は同22.2%増の896億7500万円だった。雑貨やホームウエアを中心に、巣ごもり消費などの通販重要が高まった。
 カタログで約100億円の増収となったほか、ネット完結でも約63億円の増収だった。
 専門通販事業の売上高は、同30.4%増の649億900万円となった。グルメ(食品)が約53億円、看護師通販は約45億円、化粧品事業が約40億円、ワインが約27億円、それぞれ前期比増収となっている。
 通販支援などのソリューション事業の売上高は、同28.2%増の106億7600万円だった。物流などの通販代行サービスをはじめ、封入・同送サービスがともに順調に推移した。
 総合通販事業のセグメント利益は同209.9%増の53億900万円となった。原価率の改善で9億6000万円、媒体費の改善で7億1000万円の増益効果につながっている。
 店舗販売事業とホテルなどのプロパティ事業は、新型コロナウイルスの影響で減収だった。
 返品調整後の売上総利益率は58.9%となり、前期比0.6ポイント改善した。販管費は前期比11.7%増の1058億2100万円だったが、増収効果もあり売上高販管費率は同1.5ポイント改善の51.2%となった。
 営業利益は同52.6増の157億3400万円、経常利益は同62.8%増となる168億7200万円だった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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