ポーラ 21年1―3月期/営業益158.9%増/原価率の改善や固定費効率化が要因(2021年5月13日号)

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リニューアルした「リンクルショット」

リニューアルした「リンクルショット」

 ポーラの21年1―3月期(第1四半期)における営業利益は、前年同期比158.9%増の41億2300万円だった。原価率が改善したほか、固定費の削減も進んだ。ECが大幅増収になったことも増益に貢献したという。
 ポーラの21年1―3月期の売上高は、前年同期比5.1%増の263億3000万円だった。化粧品のサロン販売や訪販を含む「委託販売チャネル」の売り上げは約179億円で、売り上げ構成比は68.0%だった。同チャネルの売り上げは前年同期比3.9%減となった。
 海外事業と国内EC事業の大幅増収が、増収増益の要因の一つとなった。海外事業の売上高は、前年同期比63%増の53億円だった。中国国内の売上高が同2.2倍の成長を記録した。国内ECでは、1月1日に刷新したシワ改善の薬用化粧品「リンクルショット メディカルセラム」の販促強化などが奏功した。国内ECの売上高は同2.1倍の18億6900万円となった。
 大幅増益について、ポーラの持ち株会社であるポーラ・オルビスホールディングスは「増収と原価率の改善による粗利益の増加が主要因。委託販売チャネルの変動費減少や、固定費効率化の影響で収益性が高まっている」としている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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