しまむら／自社ＥＣを１０月開設／店舗網生かし、ＥＣ化率５％目指す

　しまむらは１０月１日、同社初の自社ＥＣサイトを開設する。昨年、ＥＣモールに出店するなど通販事業に参入。ＥＣ専用の物流センターを建設するなど、準備が整ったことからＥＣサイトの開設に至った。店舗受け取りサービスの導入など店舗網を生かしたＥＣ展開で、中期的にはＥＣ売上高を全社売上高の５％にまで引き上げたい考えだ。
　自社ＥＣサイト「しまむらオンラインストア」は１０月１日にプレオープンし、同７日に本格オープンする。店舗と同様にプライベートブランド「ＣＬＯＳＳＨＩ（クロッシー）」シリーズなど毎週５０種類以上の新作商品を販売する。ＥＣ限定商品として、店舗では取り扱いのないサイズやカラーをそろえる。インフルエンサーやキャラクターとのコラボ商品なども販売する予定だ。
　サービス面では自宅配送（送料５００円）と店舗受け取り（送料無料）を選択できるようにしている。自宅配送の場合、支払い方法はクレジットカード決済のみ。配達には注文後２～７日ほどかかる。店舗受け取りは、全国１４３３店舗で商品を確認してからレジで代金を支払う形になる。
　ＥＣ事業は既存の店舗配送の物流網を利用してコストを抑えるなど、しまむら独自の「ローコストＥＣ」の事業構造を貫いている。来年以降、「バースデイ」や「アベイル」などの店舗ブランドでもＥＣ事業に参入する予定。