ギフトECのグラシア(本社東京都、斎藤拓泰社長)は、4月度および5月度の売り上げがともに前年同月比300%増となった。
コロナ禍を踏まえた出勤体制の最適化や、「母の日」の繁忙期を見越して、本来は1000~2000件が見込まれるという1日の発送件数を4月下旬から5月の「母の日」まで400件に制限した。
発送件数を絞ったにもかかわらず売り上げが拡大したのは、既存顧客のLTVが向上したためだ。さらに、ラッピングを簡易的なものに切り替えるなど効率化に努めた。
リモートワークへの切り替えや、これまでは1拠点1ラインのみだった発送拠点を2拠点2ラインに増やすなど、コロナ対応体制への移行を迅速に行えたため、コロナ禍による損失を最小限に抑えることができたという。
4月中旬から販売したマスクの需要も後押しとなった。約10万人のメルマガ購読者を対象に案内した。
斎藤社長は「この数カ月、新型コロナウィルスへの対応に全力を尽くしてきた。体制変更など多くの対応を求められる中、EC事業者としてどのように社会へ貢献できるのか、改めて深く考える機会にもなった。引き続き、地道な改善と時代の変化に即した取り組みを積極的に行っていく」と話している。
グラシア/4、5月度は300%増/迅速なコロナ対応が奏功
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