【「飲食店支援」に立ち上がるEC業界】 オイシックス、有力店の食材販売/楽天、ヤフーはテークアウトを無償支援

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 飲食店は新型コロナウイルス(コロナ)の影響で大打撃を受けている。テークアウト(持ち帰り)やデリバリー(宅配)を開始したり、ECサイトを開設することで、新たな収益源を確保する動きも活発化している。そんな中、EC事業者が飲食店のデジタル化を支援する動きも広がっている。楽天やヤフーなどがテークアウトやデリバリーを支援したり、オイシックス・ラ・大地などがEC化を支援したりしている。飲食店の中には、こうした支援策を効果的に活用し、売り上げの確保に成功する事例も出ているようだ。

 楽天は5月1日、飲食店がテークアウトの注文サイトを作成できる「楽天リアルタイムテイクアウト」の申し込み受け付けを開始した。10月31日までは初期費用・月額利用料などの利用料(クレジットカード決済手数料などを除く)は無料で提供する。
 「楽天リアルタイムテイクアウト」で作成したテークアウト注文サイトでは、楽天IDを利用して事前注文・決済を完了できる。購入金額に応じて「楽天ポイント」をためることができる点も利用者には魅力的だ。
 10月31日まで、同サービスによる収益は最短翌週に入金するという。5月中旬から受注管理用のスマホの無償貸与も実施する予定だ。


■インスタから宅配注文

 EC事業者ではないが、フェイスブックが提供する画像・動画のSNS「インスタグラム」は4月27日、飲食店向けに料理のデリバリー注文機能を無償提供すると発表した。
 飲食店は、「インスタグラム」の期間限定投稿「ストーリーズ」で「料理を注文」スタンプを受け付けたり、プロフィールに注文ボタンを追加したりできるようになった。
 同機能を導入するためには、「インスタグラム」のビジネスアカウントを取得し、デリバリーサービス「Uber Eats(ウーバーイーツ)」に加盟する必要がある。


■Oisixが食材販売

 オイシックス・ラ・大地は、食品宅配サービス「Oisix(オイシックス)」において、コロナで休業せざるを得なくなった飲食店の食材を販売する取り組みを開始した。

(続きは、「日本流通産業新聞」5月14日号で)

「Oisix」で「塚田農場」など人気飲食店の食材販売

「Oisix」で「塚田農場」など人気飲食店の食材販売

福しんの高橋順社長

福しんの高橋順社長

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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