ファンケル/取得価額は約33億円/新工場の土地と建屋を取得

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 ファンケルは9月25日、100%子会社のファンケル美健(本社神奈川県、栁澤昭弘社長)を通じて、静岡・三島市にサプリメントの新工場を設置するための土地と建屋を取得する契約を締結したと発表した。取得価額は約33億円で仲介手数料を含む。土地と建屋の取得とは別に、改修工事および生産設備の導入に約50億円を投資する。今年4月に発行した新株予約権付社債で調達した約100億円のうち、40億円を充当する。
 取得した土地の敷地面積は3万4671.11平方メートル、延べ床面積は3万714.94平方メートルの規模。建屋はSRC造りで地上6階建てとなる。新工場の本稼働は2021年3月となる予定。新工場の稼働に伴い、生産能力は最大で現状の3倍から3.5倍となる見込み。
 ファンケルは現在、21年3月期を最終年度とした3カ年の中期経営計画(中計)に取り組んでいる。初年度となる19年3月期は、化粧品事業とサプリメント事業ともに過去最高の売上高を更新した。
 中計最終年度となる21年3月期の連結売上高予想は、1260億円から1400億円に上方修正した。
 サプリメントは国内の売上高がインバウンド需要により好調で、20年度には中国国内でサプリメント事業を本格的に展開する。
 こうした状況から、今後の需要拡大を見据えて生産能力の増強が必要と判断。新たなサプリメント工場の土地と建屋を取得した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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