【無店舗販売企業 売上高調査】 合計売上10.1%増/1位「アマゾン」の高成長がけん引(2024年1月1日新年特大号)

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 日本流通産業新聞はこのほど、無店舗販売企業の売上高(22年10月―23年9月の間に迎えた決算期が対象)を調査し、通販530社、訪販245社をランキングにまとめた。無店舗販売企業の上位50社で集計した合計売上高は8兆2572億3300万円となった。前回の上位50社の合計値と比べて、10.1%増と伸びている。
 上位50社のうち21社が増収、13社が減収だった。前回が増収26社、減収9社だったため、増収企業数が減り、減収企業数が増えている。しかし、合計売上高が2桁増となっている背景には、アマゾンの躍進がある。
 1位のアマゾン(日本事業)は前期比25.9%の増収と大幅な成長を遂げている。コロナ禍に大手ECモールは新規顧客を順調に獲得し、その品ぞろえや利便性を武器に、顧客を維持している。「楽天市場」も成長を継続しており、今後も通販市場におけるECモールの存在感はさらに高まりそうだ。
 そのほかの通販企業では、BtoB通販のMonotaRO(モノタロウ)、中古車の越境ECを手がけるビィ・フォワード、家具大手のニトリ、BtoB通販のトラスコ中山 オレンジブック、アパレル大手のワールドが2桁増収を記録した。
 訪販・NBではダスキンが増収したものの、それ以外は減収または増減率が分からない企業だった。
 上位50位入った宅食大手のヨシケイグループ、水宅配大手のプレミアムウォーターHD、高齢者向け弁当宅配のワタミはいずれも増収となっている。
 通販・訪販ともコロナ禍を経て市場が急速に変化している。市場変化に合わせて、自社も積極的に”変われる”企業が次の成長をつかみそうだ。

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