【ファッション企業の最新EC施策】 商品画像の動画化が加速/コロナを経てスタッフコンテンツが進化(2023年12月7日号)

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「ARPEGE SALONE」では、毎日正午に店舗からライブ配信

 ファッション企業はECやOMO(ネットとリアルの融合)のマーケティング施策において、最先端の取り組みを実施している。スタッフによるコンテンツ投稿も、ファッション企業から普及し、今では幅広いジャンルで採用されている。最近では、商品ページで商品紹介動画を配信する施策が広まりつつある。スタッフを活用したサービスの進化や、コンテンツの最新トレンドについて、大手ファッション企業の取り組みから、最新トレンド分析する。

 ファッション分野の大手企業や有力なD2C企業は、商品ページで商品イメージを伝える商品画像はもちろん、モデルによる商品イメージ画像、販売スタッフによるコーディネート(スタイリング)投稿画像、スタッフによるライブ配信の動画、購入者がSNSに投降したUGC(ユーザー生成コンテンツ)など多様なコンテンツを掲載している。
 購入者のレビューや、特集記事など、一般的なECサイトでも載っているコンテンツも、もちろんそろえている。
 多様化するコンテンツにおいて今、最も注目されているのが、商品画像一覧で動画を配信する施策だろう。


■ツールで動画が容易に

 ユニクロは昨年ごろから、ECサイトの商品画像一覧において商品紹介動画を配信する取り組みを開始している。自社スタジオで動画を撮影し、ECサイトの商品ページに挿入する仕組みを構築している。
 スタジオを用意したり、しっかりとした開発体制を持っているユニクロだからこそ、実現できる施策に思えたが、最近では比較的手軽に導入できるSaaSを利用することで、商品画像一覧に動画を配信できるようになった。
 visumo(ビジュモ、本社東京都、井上純社長)が提供するビジュアルマーケティングプラットフォーム「visumo」のサービスの一つである「visumo video」を導入すれば実現できるという。
 バロックジャパンリミテッドは「visumo video」を導入し、商品画像一覧において、商品の質感や揺れ感などが伝わるショート動画を配信している。
 大手ブランドを始め、多くのアパレル企業から同様の機能を実装したいという相談が寄せられているという。24年には、大手ブランドを中心に一気に、商品画像一覧での動画配信施策が広がりそうだ。


■発見タブのようなUI

 ファッション企業のコンテンツが多様化する中で、それらをまとめて一覧で紹介する機能も注目を集めつつあるという。
 visumoは今春、ECサイト上にインスタの発見タブと同様のUI(ユーザーインターフェイス)でコンテンツを表示できる機能をリリースした。「visumo」で管理するUGCや動画、スタッフ投稿などをミックスして掲載することができ、ユーザーは多彩なビジュアルからお気に入りのスタイルやアイテムを発見できる。
 「インスタのクリエイティブや商品動画、スタッフ投稿、公式コーディネートなどのコンテンツを横断的にまとめて表示できる。タグで絞り込み、ユーザーの気になるアイテムを見つけることも可能だ」(井上社長)と話す。
 ジェイ・ビーが運営するシューズやバッグなどを中心としたファッションブランド「RANDA(ランダ)」は今年11月から、この新機能を導入している。「検索」から「スタイリングを見る」をタップすると動画や静止画のコンテンツが一覧で表示される。
 現在は店舗スタッフによるスタイリング投稿のみを表示しているが、今後、インスタの画像も反映させる計画だ。
 すでに広まりつつある商品画像一覧での動画配信に続き、発見タブのようなコンテンツ生成機能も今後、普及しそうだとみている。


■パルは1700人が発信

 販売スタッフを活用したEC強化の取り組みは、さらに進化を遂げている。

(続きは、「日本流通産業新聞」12月7日号で)

バロックジャパンリミテッドは商品画像一覧で質感や揺れ感が伝わるショート動画を配信

「RANDA」はインスタの発見タブのようなコンテンツを導入

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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