楽天グループ/自家需要の拡大を予測/歳暮やクリスマスのギフト分析(2023年11月02日号)

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マーケティング部・本間萌氏

マーケティング部・本間萌氏

 楽天グループ(楽天)は10月27日、冬のギフト商戦のトレンド予測を発表した。今年の歳暮のトレンドとして、「自家需要と手土産需要」を発表した。ギフトのカジュアル化が進んでいるという。クリスマストレンドでは「ご褒美需要」の拡大を予測した。子ども向けのギフトのほか、宝飾品やアパレル商品などの流通額が増加傾向にある。
 19年から22年の「楽天市場」の歳暮の流通額は、約1.9%増と拡大している。コロナ禍により、歳暮の習慣がなくなりつつある。一方で家族や友人など、身近な人に贈る需要が高まっている。
 楽天は家族や親戚と年末を過ごす人が増えると予想しており、家庭内で楽しむ用途としての「自家需要」が盛り上がりを見せると予測した。
 「カニやふぐなどの海鮮食材、もつ鍋やご当地鍋などの鍋料理が人気だ。冷凍食品やレトルト食品などのセット商品にも人気が集まると予測している」(マーケティング部・本間萌氏)と言う。
 帰省や忘年会などで集まる機会での「手土産需要」も拡大傾向にあるという。よりカジュアルに使える3000円以下の「プチギフト」の需要も堅調だ。19年から22年の流通額は、約2・6%増に伸長した。
 19年から22年の「楽天市場」のクリスマスギフト関連商品の流通額は、約3・0%増となっており、ECが定着してきたという。
 円安やインフレによる物価上昇と日頃の節約志向の高まりなどの消費者を取り巻く環境よりも、今年一年の自身の頑張りを労う「ご褒美需要」の高まりを予測している。
 「楽天市場」のクリスマス関連商品の自宅送付商品の22年の流通額は、19年と比べて約1.6%増に拡大している。
 「美容・コスメ・食品などのカテゴリーで5000円以上の商品の需要が拡大傾向にある。ブランド小物など、興味やライフスタイルに合う商品を奮発して購入することも予測できる」(マーケティング部・杉山沙也香氏)と話す。

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