富澤商店 23年8月期/EC売上高は15%増/B2B―ECの売り上げ比率が向上(2023年10月19日号)

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 菓子材料のECを運営する富澤商店(本社東京都、富澤淳社長)の23年8月期のEC売上高は、前期比15.0%増となった。売上高は公表していないが、39億円超となったとみられる。飲食店やカフェなどを顧客としたB2B―ECの売上比率が高まっており、EC売り上げの16.4%が法人顧客の売り上げだったとしている。
 富澤商店の23年8月期の、店舗を含む全社売上高に占める、ECの売上比率は、27.5%だったという。
 ECの売り上げが好調だった要因としては、(1)ECサイトにAIを導入し、商品とコンテンツの両方を同時検索できる機能を実装したこと(2)ソーシャルメディアでの情報発信・レシピ動画の拡充といったSEO対策を強化したこと(3)B2B―ECの仕入れ需要の高まりを捉えたこと─の三つがあるとしている。
 B2B―ECの売上比率は、前期比6・1ポイント向上したという。アフターコロナによる新規事業創出のニーズの高まりを受け、比較的小規模なベーカリーやパティスリー、カフェなどが、同社のECサイトで仕入れをする需要を捉えたとしている。
 同社では、B2B―ECサイトにデジタルカタログを導入。8700品目以上ある商品から、必要な商品をくまなく探せるように、仕組みを整えているという。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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