【中堅NB各社】 トレーニング強化で組織拡大/育成に力点、ビジネス志向高める(2023年9月28日号)

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 ネットワークビジネス(NB)主宰企業が、独自のトレーニングを取り入れて組織を拡大する動きを活発化している。ニナファームジャポンでは、今年から「スピーカートレーニング」を開催、セミナー数の増加を図っている。美・Styleでは、1泊2日のトレーニング施策が成果を上げている。NBでは、トレーニングを個人事業主である会員に任せて、主宰企業が主体となって実施しないことも多かった。一方で、業績を順調に伸ばしている企業に共通するのは、初心者から上級者まで階層別のビジネストレーニング・プログラムを企業が用意して、組織作りに成果を上げようとしていることだ。会員の主体性を大事にしながら、会員に寄り添う取り組みを行う主宰企業を取材した。

■スピーカー育成強める

 NB企業が成長する要といえるビジネストレーニングを仕組み化する動きが目立ってきた。
 ニナファームジャポン(本社東京都)は、2期連続の売り上げ100億円を維持し、さらに成長させるため、コンプライアンスを担保したセミナーの開催に向け「スピーカートレーニング」を強化している。コンプライアンスに則った決定力のある共通トークを浸透させ、セミナー数を増やして安定的な成長を促す。
 すでに東京、大阪、福岡で計4回実施し、それぞれ100人が参加した。全国に100人超の常設スピーカーを育成する。受講者のうち5~10%がセミナーを開催できる体制を目指す。
 ニナファームジャポンでは、グループの垣根を越えてメンバー同士が協力し合う、ワンチームの考えを取り入れた「ワンチームプロジェクト」において、「ラピス・サファイヤトレーニング」や、会員と会社が共同で開催する「共催新規説明会」に継続的に取り組んできた。徐々に成果が出ていることから、年内にも「共催新規説明会」は終了させて、スピーカートレーニングに集中していく考えだ。
 10月から11月にかけて行う3回の海外インセンティブ旅行は、会員との価値観を共有することも目的だ。「次の1年後、2年後をどのように作っていくか、お互いのベクトルを合わせていくことも重要な役割」(NB事業本部)としている。
 美・Style(本社愛知県)は創業10周年を迎える25年に向けた「10周年プロジェクト」を今年末から始動する。25年5月期の売上高を30億円に引き上げる目標に向け、リブランディングを実施する。
 これまで”何を成すか”という観点で取り組んできた「健康」「美容」「環境」「経済」の事業領域テーマを発展。新たに”誰に何を成すか”の観点で具体化し、「商品事業」「社会経済事業」「社会貢献事業」として再構築する。
 リブランディングの第一段階としては、23年秋にも「美・Style公式インスタグラム」を開設する。古田由里子社長は「これまでNBに縁がなかった人との接点を広げるために積極的に発信していきたい」と話す。
 また、

(続きは、「日本流通産業新聞」9月28日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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