ベネッセコーポレーション/データを活用した進路指導/N高・S高の6500人に(2023年9月21日号)

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 ベネッセコーポレーションはこのほど、N高等学校とS高等学校と共同で大学受験に向けたオンラインアセスメント(客観的な評価の仕組み)を開発したと発表した。オンラインアセスメントには、自宅の端末から参加が可能。23年6月には、N高・S高で希望する生徒6500人以上に対して、オンラインアセスメントを実施。データを活用した進路指導を行ったという。
 ベネッセコーポレーションとN高・S高は20年から、学力・学習習慣に関するオンライン型アセスメントの開発を続けてきたという。
 ベネッセコーポレーションでは、登校して紙面で行うタイプのアセスメント「スタディーサポート」を提供してきた。「スタディーサポート」では、基礎学力と学習習慣や進路志向性を測定できる。
 これに対し、同社とN高・S高では、通信制高校の特徴に合わせ、自宅端末からでも参加できるオンライン型のアセスメントを開発したという。
 生徒の自宅受験環境の違いにも配慮。パソコンを持たない生徒でも参加できるよう、「スマホ受験対応」の環境を整えたという。
 時間を分けて受験できるよう、「中断ボタンの設置」なども行ったとしている。
 教職員の負担を軽減するため、受験率を向上させる「一斉配信のメール」機能も実装している。これらは、現場の実践の中で生まれた新機能だとしている。
 今回開発したオンラインアセスメントは、全日制に通う高校生だけでなく、通信制に通う高校生に対しても提供できる。今後は、受験後の結果閲覧や、解答の解説など、生徒の学力向上につながる仕組みを充実させていくとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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