cotta 22年10月―23年6月期/営業利益37.0%増/法人事業への経営投資が奏功(2023年9月7日号)

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 cotta(コッタ)の22年10月期―23年6月期(第3四半期)の営業利益は、前年同期比37.0%増の7億3800万円だった。経常利益は同35.9%増の7億6500万円、四半期純利益は同38.1%増の5億2700万円になった。顧客単価が高い法人事業へ経営資源を投下したことが奏功した。
 第3四半期の売上高は、同2.9%減の68億4100万円だった。新型コロナウイルスが5類に移行されたこともあり、外出する人が増えている。自宅で菓子を作る人は少なくなり、結果として売上高の減少につながった。
 一方で、外出する人の増加は、カフェや飲食店などからの製菓材料の注文増につながった。この流れを受け、同社では法人サイト「cotta business(コッタビジネス)」の運営に注力している。
 新たな顧客層として、年商1000万円くらいの個人事業主の獲得に成功したという。
 「cotta business」は小ロットからの注文に対応するほか、原材料に加えて資材や厨房用品など約3万点の商品を取り扱っている。
 法人からの注文は個人と比較して、1回当たりの注文数が多い。小麦粉も数十キロ、箱や袋も数百枚単位で購入する。今後も、品ぞろえやプロモーションの改善、顧客との接点を強化し、事業拡大を図っていく。
 23年9月期の連結業績予想では、売上高を前期比3.7%減の85億1300万円と見込む。営業利益は同41.4%増の7億8000万円、経常利益は同38.3%増の8億800万円、当期純利益が同36.0%増の5億4400万円を計画している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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