ティーライフ 23年7月期/5期連続増収も通販減収/卸売や物流代行が大きく伸長(2023年9月7日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 ティーライフの23年7月期の連結売上高は、前期比5.7%増の134億5700万円となり、5期連続の増収となった。卸売事業やプロパティ(物流)事業が大きく伸長し、増収をけん引した。通販を主体とした小売事業は、ECモールの競争激化の影響も受けて減収になった。
 小売事業の売上高は同7.7%減の50億7600万円になった。機能性表示食品や化粧品の販売促進に注力したが、顧客開拓効率の悪化やECモール内での競争激化などが影響し、減収となった。
 収益改善に向け、販促費の適正化を積極的に推進したことで、セグメント利益は2700万円の利益(前年同期は8500万円の損失)となった。卸売事業の売上高は前期比12.5%増の74億8000万円だった。テレビショッピングにおいて主力の美容・健康関連商品の放送回数を増やしたことにより、販売が好調に推移した。店舗販売においては、行動制限の緩和により、客足が戻り、売れ行きも伸びた。
 一方で海外仕入商品のサプライチェーンの混乱や輸送コストの高騰、円安の進行によるコストプッシュの影響により、セグメント利益は同10.4%減の6億1500万円になった。プロパティ事業の売上高は同53.8%増の8億9900万円だった。袋井センターや掛川センターにおいて賃貸エリアの拡大や設備メンテナンスを実施し、賃貸稼働率を向上した。22年5月には、「ティーライフ名古屋センター」を稼働し、積極的な営業活動を実施した。出荷業務の受託量が増え、増収に大きく貢献したという。
 売上拡大に伴い、業務受託量が増大したことで光熱費や新規クライアントに対応する初期運用コストが増加した。セグメント利益は同0.2%減の1億9700万円になった。
 連結業績における営業利益は同1.7%増の8億2200万円、経常利益は同5.4%増の8億4400万円、当期純利益は同5.7%増の5億9900万円になった。
 24年7月期における連結業績予想では、売上高は同1.2%増の136億1400万円、営業利益は同3.0%増の8億4700万円、経常利益は同0.4%増の8億4700万円、当期純利益は同7.3%減の5億5500万円を計画している。長期的な成長のための投資を積極的に行う方針だ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ