羅針 23年3-8月期/自社EC好調も増収ならず/実店舗は回復傾向に(2023年8月31日号)

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 ECと実店舗で高級腕時計を販売する羅針(本社東京都、穴井孝美社長)の23年3―8月期(中間期)のEC売上高は、前年比で横ばいの着地となりそうだ。田中拓郎取締役がこのほど、本紙取材に対して売り上げの見通しを明らかにした。自社ECサイトは10%弱の増収となったが、楽天市場やヤフーショッピングなどのモールでの売り上げの減少が響いたという。EC売上高は、本紙推定で25億円。
 23年2月期の全社売上高におけるEC売上高の比率は、45%だったのに対し、中間期は40%以下まで減少したという。インバウンド需要の回復で、実店舗の売り上げが大きく伸びたとしている。
 商品ラインアップは、ロレックスを中心とした高価格帯の仕入れを充実させたことにより、ECと実店舗ともに、客単価が約50万円増加したとしている。
 22年10月には、「Chrono(クロノ)24」に出品し、越境ECを開始した。
 同社では、「まだ1年弱の販売期間ではあるが、EC売り上げの約10%を『Chrono24』が占めている。今後は、イーベイへの出店も検討中。まずは越境ECで、EC売り上げの20%を目標にしていきたい」(田中取締役)と話している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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