Hamee 23年4月期/売上高は4.7%増/「ポートフォリオ形成が進行」(2023年7月6日号)

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 Hamee(ハミィ)の23年4月期における連結売上高は、前期比4.7%増の140億3800万円だった。通販を主体としたコマース事業の売上高は、同3.3%増の106億5500万円になった。主力のモバイルライフ事業が減収となったが、海外事業や新規事業が増収となり、カバーした。「採算面に課題はあるもの、事業ポートフォリオの形成が進んだ」(執行役員 冨山幸弘氏)と振り返る。
 連結業績における営業利益は同42.3%減の12億7100万円、当期純利益は同45.8%減の9億4500万円だった。プラットフォーム事業は増益となったが、投資が先行しているコマース事業が減益となり、連結業績も減益となった。
 コマース事業では、スマホケースを中心としたモバイルライフ事業が同13.8%減の71億5700万円だった。高価格化に伴ってiPhone14シリーズの需要が想定より伸び悩み、対応アクセサリーの販売も振るわなかった。
 コスメティクス事業は同879.5%増の2億9400万円になった。大幅に増収しているもの、期初予想の7億円には満たなかった。コスメブランド「ByUR(バイユア)」の主力商品であるスキンケア商材(トナーパッド、美容液、クリームなど)のリリースが、当初予定の22年4月から同9月へと大幅に遅れた。
 グローバル事業は同52.5%増の23億3200万円になった。電子玩具「オタマトーン」の売れ行きが好調で大きく増収した。今年1月、「オタマトーン」の製品製造販売事業を譲受しており、今後の販売促進につなげる。
 プラットフォーム事業の売上高は同9.1%増の33億8300万円だった。一元管理システムを提供するネクストエンジン事業は、同7.1%増の24億円だった。契約数の獲得が鈍化する局面もあったが、カスタマーサポートの品質を維持しながら、営業面を強化した。
 24年4月期の業績予想は、売上高が同19.8%増の168億1300万円、営業利益は同64.1%増の20億8600万円、当期純利益は同62.7%増の15億3700万円を計画している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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