GMOペイメントゲートウェイ/「総合決済サービス」を刷新/導入まで従来の1割に大幅短縮(2023年6月1日号)

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記者発表会のようす

記者発表会のようす

 GMOペイメントゲートウェイは5月30日、オンライン総合決済サービス「PGマルチペイメントサービス」の接続方式を刷新し、決済手段の追加コスト(日数および工数)を従来の10分の1で可能にする新たな接続サービス「Open APIタイプ」の提供を始めた。5月30日に本社で開催した記者発表会で明らかにした。
 GMO―PGでは、これまで決済手段を追加するのに1カ月から45日ほどがかかっていた。設計からAPIまで全て刷新することで、従来の10分の1の工数で導入できるようになるとしている。
 例えば、「クレジットカード決済」と「PayPay(ペイペイ)」を導入したり、新たに「d払い」を追加したりする場合、従来は20日かかっていたが、2日間で導入できるようになる。まずは処理件数の約9割を占める12決済手段から開始し、順次拡大していく。
 記者発表会で、小出達也上席専務執行役員は、国内の決済業界の現状と同社のサービスについて説明。小出氏は「国内では決済手段が多様化し、08年は四つだったが、23年まで30以上に拡大し、オンライン決済の99%をカバーしている。今回のアップデートでスピード感のある決済を導入ができるようになる。国内のキャッシュレス化に貢献していきたい」と話した。
 システム本部の鈴木隆志決済サービス統括部長は、「EC企業がさまざまな決済手段を気軽に試せる環境を提供し、結果的にユーザーが便利に使える決済手段を増やしていきたい」と述べた。
 ecbeingのマーケティング本部の斉藤淳上席執行役員・マーケティング本部長は「これまではスピード感を持って対応するのが難しかった。今回のアップデートにより、事前にテストできることで、プラットフォームとしてもさまざまな決済を提案しやすくなる」と期待感を示した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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