大丸松坂屋百貨店/冷凍グルメサブスク始動/5年後に売上50億円を目指す(2023年5月25日号)

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「ラクリッチ」事業発表会での澤田 太郎社長

「ラクリッチ」事業発表会での澤田 太郎社長

 大丸松坂屋百貨店(本社東京都、澤田太郎社長)は5月16日、冷凍グルメ宅配のサブスクリプションサービス「ラクリッチ」をスタートした。澤田太郎社長は、「ラクリッチは当社らしい、『人』の力を生かしている」と言う。同社が長年培ってきた「”目利きバイヤー”のネットワーク力」を生かし、実現したサービスだという。同事業は初年度の会員数を3000人、5年後には50億円以上の売り上げを目指すとしている。
 同サービスでは食品の、使いやすい少量サイズを、6~10品セットにして、毎月定期で冷凍配送する。コースによって、届く品数や内容が異なる。3コース((1)税込6500円(2)9000円(3)1万2000円)を用意している。
 何が届くかの情報は、一部の商品しか公開しない。「届いたときのお楽しみ」や「バイヤーへのおまかせによる、新しい食との出会い」を演出するという。
 全国から25ブランドを厳選。完全オリジナルの商品も開発したそうだ。今後も取り扱い商品を拡大予定だという。
 DX推進部専任部長でラクリッチ事業の責任者も務める岡崎路易氏は、「コロナ禍で苦戦した経験から、ビジネスモデルへの転換として3カ年の中期経営計画を進めてきた。最終年度である23年に、初めて食分野のサブスクリプション事業に参入した。これまでのDX推進で培ったノウハウをフル活用していく」としている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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