新日本製薬 22年10月―23年3月期/売上高は182億円/国内外ECは18%の増収(2023年5月11日号)

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 新日本製薬の22年10月―23年3月期(中間期)連結売上高は、前年同期比1.4%増の182億5000万円だった。主力となる化粧品の売上高は前年同期並みだったが、ヘルスケアの成長が増収要因となった。国内外EC売上高は同18.5%増の28億4500万円となっている。
 売上高の内訳は、化粧品がほぼ前期並みの164億1000万円、ヘルスケアは同16.2%増となる18億4000万円だった。
 化粧品は主力の「パーフェクトワン」が減収だったが、「フォーカス」の大幅増収で前年同期並みの売り上げを確保。ヘルスケアは青汁を中心としたファンアンドヘルス部門が順調だったほか、ウェルネスフーズが増収に転換した。
 「フォーカス」の売上高は前年同期比3.1倍で推移。ECではQоо10を中心にECモールでの販売が好調に推移した。それに伴い、国内外EC売上高の増収に寄与したほか、EC化率は15.6%で過去最高を更新した。
 マーケティング投資においては、広告宣伝費が同6.0%増の52億9100万円。販売促進費は同8.0%増の25億3300万円だった。LTVを重視した広告と、ブランド育成のための投資が目的だ。
 オペレーションコストはフルフィルメントコストが同1.3%減の20億8100万円。コールセンターコストは同0.2%増の12億4700万円だった。
 営業利益は同12.5%減の14億6700万円。ヘルスケアの増収が増益に影響したが、「フォーカス」など育成ブランドへの投資で減益だった。ただ、中間期の営業減益は期初からの織り込み済み。
 経常利益は同13.5%減の14億6700万円、四半期純利益は同14.0%減の9億8000万円を計上した。
 23年9月期の通期業績予想は、売上高が前期比5.2%増の380億円、営業利益は同1.1%増の35億6000万円、経常利益は同0.5%減の34億7100万円、当期純利益は同1.0%増の23億8000万円を予想している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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