GMOメイクショップ/流通額3000億円超/EC構築SaaSで11年連続1位(2023年3月23日号)

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22年の導入店舗数におけるジャンル別構成比

22年の導入店舗数におけるジャンル別構成比

 GMOメイクショップ(本社東京都、向畑憲良CEO)は3月15日、ECサイト構築SaaS「MakeShop(メイクショップ)」において、22年の流通額が前年比11%増の3055億円となり、過去最高を更新したと発表した。同社調べで国内のECサイト構築SaaS業界で、11年連続で1位になったという。流通額拡大の背景には、コロナ禍に新規契約した店舗の売り上げ伸長や、「イベント・チケット・サービス」分野の回復、地方ショップの成長がある。
 20年に「MakeShop」の主軸プランである「プレミアムプラン」の新規導入店舗数が急増した。新規店舗数は前年比44%増となった。22年末時点の導入店舗数は、1万1000店以上になっている。
 導入1年後の流通額は、20年に導入した店舗が2.4倍、21年に導入した店舗が2・7倍と成長している。1年後の継続率は、20年に導入した店舗が76.6%、21年に導入した店舗が80.3%と高かった。
 導入店舗の商品ジャンルを見ると、以前は「ファッション・ブランド」が最も多かったが、20年に「フード・菓子」が逆転して最多となった。「イベント・チケット・サービス」の流通額は、イベントの再開などの影響で、22年5月ごろから増加している。22年の流通額は同52%増となった。
 導入店舗の利用傾向を見ると、「海外販売機能」の導入が急増しているという。22年4月から機能の提供を開始しており、毎月100件ペースで導入店舗が増加している。現在は1000件に到達しており、海外販売の増加も流通額成長の一因になった。
 「MakeShop」はシステムをフルリニューアルする「次世代EC開発プロジェクト」を進行しており、22年11月末にはインフラ基盤の移行が完了した。23年には、管理画面のリデザインやアプリプラットフォームの提供を予定している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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