スターリジャパン/12月期売上は7億円の横ばいに/新規苦戦もリピート購入が寄与(2023年3月16日号)

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 免疫ミルク「サステナ」をネットワークビジネス(NB)で販売するスターリジャパン(本社東京都、大谷悟社長)の22年12月期の売上高は、コロナ禍の影響で新規登録会員が思うように増えなかったものの、既存会員によるリピート購入に支えられたことから、前期と比べ横ばいの7億円となった。
 当期は、22年12月に東京と福岡で2年ぶりに対面で表彰式を開催した。セミナーの開催回数は前期と比べ大きな変動はなかったものの、新規見込み客の動員に至らなかった。既存会員がセミナーに参加することでの使用継続のモチベーションに一定の成果があったという。バス旅行を兼ねた見込客向けのセミナーをコロナ禍でも年10回程度実施した。
 コロナ後を見据えて22年8月に、ホームページを全面的に刷新した。動画を取り入れるなど、会員のリクルートの支援につなげたほか、会員向けのサイトも充実させた。
 23年12月期は主力の「免疫ミルク」の付加価値を高めるために、研究機関との開発を進める。円安に対応するため、ニュージーランドから輸入している素材の国産化の検討を始める。今年1月に約8%の値上げを実施したことから、安定した価格を維持するため、3年以内を目指して国産化の取り組みを急ぐ。
 新規会員の獲得については、コロナ禍で副業への関心が高まったことを受けて、若年層を中心に潜在需要の掘り起こしを行う。具体的には、ビジネスに関心のある人に対して、ビジネスセミナーの回数を増やすほか、トレーニングの内容を強化する。
 22年から、リーダー候補生を一期生として本社が若年層を中心に約20人ピックアップし、月1回、オンライン形式で行うトレーニング「EC(エリート・コンファレンス)会を行っている。23年も継続し、二期生として9人をピックアップしてトレーニングを実施している。
 ニュージーランドへのインセンティブツアーを再開するほか、売上高はコロナ禍前の水準にまで回復させることを目指す考えだ。

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