大丸松坂屋百貨店/ファッションサブスク327%成長/メンズ事業拡大(2023年3月9日号)

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 大丸松坂屋百貨店(本社東京都、澤田太郎代表)は3月1日から、ファッションサブスクリプションサービス「AnotherADdress(アナザーアドレス)」のメンズ事業を拡大する。同サービスは2月20日時点で、登録会員数が1万5000人を超えている。総レンタル着数は約10万着。同事業の22年3月―23年2月の売上高は、前年比327%増となったという。
 同社は2月21日、同サービスの「メンズ事業拡大」について記者発表会を行った。同時にファッションショーも実施した。
 同サービスは、21年3月の開始以来、成長を続けてきた。好調な事業推移を踏まえ、新たにターゲット顧客を広げ、「メンズ事業拡大」を発表した。メンズアイテム80ブランドをラインアップに加えるという。
 同発表会で澤田社長は、「コロナ禍で浮き彫りになった課題に対し、ビジネスモデル変革に向けた第1弾の新規事業としてスタートさせたのがアナザーアドレス。おかげさまで事業の独立性にもめどが立った。5年、10年先を見据えてこれからも変革を続け、新しい価値を創造していく」とコメントした。
 同サービスの事業責任者である田端竜也氏は、「アナザーアドレスが目指すのは、『新しいファッションメディア』。レンタルサービスにとどまらず、購入や修繕、リユースへとサーキュラーなビジネスモデルを追求し、循環できる仕組みをつくっていきたい」と今後の展望を語った。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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