キューサイ 22年12月期/売上高は微増の257億円/インフォマーシャルの獲得効率が向上(2023年3月9日号)

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 化粧品や健康食品の通販を手掛けるキューサイ(本社福岡県、佐伯澄社長)の22年12月期の連結売上高は、前期比0.04%増の257億3000万円だった。ほとんどが通販の売上高だとしている。売上高はほぼ横ばいだったが、インフォマーシャルによる新規顧客の獲得効率は向上したとしている。
 全社売上高の内、青汁やサプリメントなどのヘルスケア分野の売上比率は50%。化粧品などのスキンケア分野の売上比率は45%だったとしている。
 同社は、オフラインとオンラインのそれぞれの新規顧客の獲得の割合を明らかにしていないが、大部分がインフォマーシャルによる獲得だったとしている。
 22年12月期においては、インフォマーシャルによる新規顧客の獲得効率が改善したとしている。獲得効率の良い放映局や時間帯を精査したほか、インフォマーシャルのクリエーティブの内容も改めた。こうした取り組みが、効率化につながったとしている。
 これまでは、「ヒザや足腰の不安」といった、顧客の悩みを訴求するクリエーティブが主体だったという。悩みを解決した後の顧客の姿を訴求する内容へと改めたところ、獲得効率が高まったとしている。従来は、10分程度のインフォマーシャルで、顧客インタビューや成分を紹介することが多かったが、29分の長尺の通販番組風の内容へと変更したことも成果につながったとしている。
 23年12月期において、同社では、ECの基幹システムの大幅なリニューアルを図るとしている。
 ドラッグストアを中心とした店販への卸も積極化する方針だ。インフォマーシャルから、EC、実店舗まで、顧客とのタッチポイントを増やしていく考えだとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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