羅針/EC売上60億円超えに/22年から海外販売も開始(2023年2月23日号)

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 ECと実店舗で高級腕時計を販売する羅針(本社東京都、穴井孝美社長)はこのほど、23年2月期のEC売上高が、前期比6%増の62億円で着地見込みであることを明らかにした。実店舗も含めた全社売上高は、前期比17%増の160億円になると見込んでいるという。
 同社は22年2月、銀座に新店舗をオープンした。その影響もあり、全社売り上げが大きく伸びたとしている。新店舗のオープンに伴い、ECでの販売在庫を増やせたことから、ECの売り上げ拡大にもつながったという。
 「22年2月期はコロナの影響もあり、EC売り上げは20%程の増収だったが、23年2月期はそこまでの増収にはならなかった。ただ、EC事業開始からの連続増収は続いている」(田中拓郎取締役)と話す。
 販路別では、自社サイトの売り上げが大きく伸びている。一方で、楽天市場での伸びは鈍化してきているという。「20年から楽天SOY(ショップ・オブ・ザ・イヤー)を3年連続で受賞できていたが、今年は受賞とはならなかった」(同)と話す。
 同社では、22年10月から、海外の腕時計専門ECモールでの販売を開始した。来期は、自社ECサイトでの越境ECも開始する予定だという。「海外モールへ出店したことが、海外での知名度拡大につながった。今後は、海外販売も強化していく方針だ」(同)と話している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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