【セミナーレポート】 フォー・レディー 鯉渕登志子社長 <化粧品通販の新ビジネルモデル>/既存客のLTV向上で生き残る(2022年1月1日新年特大号)

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 化粧品通販ビジネスのトータルサポートを行うフォー・レディー(本社東京都)はこのほど、「新規獲得に苦戦する時代 既存客のLTVアップで生き残る 5つのコミュニケーション術」と題したセミナーを実施した。同社の鯉渕登志子社長は、「化粧品通販は、『次の新しい時代』に入った。ビジネスモデルに変化が生じている」と語った。
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 鯉渕社長は「現在のマーケティングのポイントは、『共感させること』。一過性の販促ではなく、顧客の共感を得て、長期的にファンになってもらう必要がある」と言う。
 「そのために、『商品』『サービス』の魅力だけでなく、『コミュニケーション』によって顧客満足度を高め、他社との大きな差別化を図ることが重要」としている。
 鯉渕社長は、五つのコミュニケーション術として、(1)お客さまは、どんな人か考える(2)共感してもらうために必要なものを考える(3)コンセプトを明確化する(4)いつ、何を発信するか考える(5)販促施策の肝として、アクションを起こさせる情報提供を行う─を挙げる。
 例えば、(2)の「共感してもらうために必要なもの」の一例として、「お客さま参加型」を推奨している。具体的には、アンケートやモニター、顧客インタビュー、イベント、コミュニティー作りなどを挙げる。「参加したい」と思わせるような接点を増やす中で、顧客の本音を知り、「お客さま目線」を取り入れることができるという。
 同社では、82年の設立以来、業界をけん引する数々の企業の支援を行ってきたという。
 化粧品通販事業に関して、「ブランディング・コンセプト構築」「クリエーティブ制作」「リピート促進・ロイヤル育成」「売り上げ分析・顧客調査」「販促企画」のトータルサポートを行っているという。セミナーでは、こうした五つのポイントを踏まえ、同社が手掛けた成功事例も多数紹介した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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