<クラダシ> 物価高騰による生活様式の変化を発表/96.8%が「お得に購入したい」(2022年12月1日号)

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87.2%が物価高騰は家計に影響を与えていると回答

87.2%が物価高騰は家計に影響を与えていると回答

 社会貢献型の食品ECサイトを運営するクラダシ(本社東京都、関藤竜也社長)はこのほど、物価高騰の影響による消費者のライフスタイルの変化についての調査結果を発表した。調査結果では、87.2%が物価高騰は家計に影響していると感じており、実に96.8%が「よりお得に商品を購入したい」と回答していることが分かったという。
 22年はロシアによるウクライナ侵攻や急激な円安によって、さまざまな物価が高騰した。食品も例外ではなく、帝国データバンクによると、22年の食品の値上げ品目は2万品目を超え、消費者の生活に影響を与えているという。
 22年10月には、今年最多の約6700品目が値上げされ、同11月には乳製品や冷凍食品も値上げとなった。相次ぐ値上げラッシュにより、家計負担額は年間7万円も増加すると試算されている。
 こうした状況を受け、クラダシは自社ECサイトの利用者を対象に「物価高騰の影響によるライフスタイルの変化」についての調査を実行し、その結果を発表した。22年9月2~9日までアンケート調査を実施し、4322人の有効回答数を得られた。
 昨今の物価高騰が家計にどの程度影響が与えているかを尋ねた問いでは、「とても影響がある」と回答した人は48.4%、「やや影響がある」と回答した人が38.8%となり、多くの人が物価高騰の影響を感じていることが分かった。
 昨今の物価高騰を受けて、よりお得に食品を購入したいと思うようになったかという問いに対しては、65.2%が「とても思う」、31.6%が「まあ思う」と回答し、回答者全体の96.8%が「よりお得に食品を購入したい」と意思を持っていることも分かった。
 一方で食生活の変化を尋ねた問いでは、「よりお得に食品を購入するようになった」と回答した人は57.1%にとどまった。このことから「よりお得に食品を購入したいと思っているが、その方法や場所がわからない」という人が一定数存在していると推察される。
 購入場所に関しても、ネットで食品を購入する機会の変化について、「変わらない」と回答した人が45.1%、「とても増えた」と回答した人が16.3%、「まあ増えた」と回答した人が35.8%とネットで食品を購入することにためらわない人が増加している。
 食品を通常よりお得に購入できるとしたら、賞味期限が通常価格の商品より短くても「気にならないと回答した」人が55.6%、「卵や乳製品など一部の商品については気になる」と回答した人が42.3%だった。多くの人が賞味期限の長さよりも価格の安さを重視する傾向にあるといえる。

96.8%が「お得に食品を購入したい」と回答

96.8%が「お得に食品を購入したい」と回答

食品を通常よりお得に購入できるとしたら、半数が賞味期限は通常価格の商品より短くても「気にならない」と回答

食品を通常よりお得に購入できるとしたら、半数が賞味期限は通常価格の商品より短くても「気にならない」と回答

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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