ユナイテッドアローズ 22年4―9月期/EC売上前年比7%減/自社ECは刷新後に改善傾向へ(2022年11月24日号)

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 ユナイテッドアローズの22年4―9月期(中間期)におけるEC売上高は、前年同期比7.0%減の155億2800万円だった。自社ECサイトは今年3月のリニューアル後、当初は売り上げを落としたものの、改善傾向にある。「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」の売上高は減少している。
 中間期における自社ECサイトの売上高は、同0.5%減となった。今年3月のリニューアル直後は、在庫配分の不足やシステム面の課題により苦戦していた。第1四半期の自社EC売上高は、同11.5%減だった。第2四半期は改善傾向にあり、自社EC売上高も同11.4%増とプラスに転じている。
 中間期におけるECモールの売上高では、「ゾゾタウン」が同8.2%減、「楽天ファッション」が同5.1%増となった。EC売上高における構成比では、「ゾゾタウン」が同2.1ポイント減の42.0%、「自社ECサイト」が同1.0ポイント増の34.8%、「楽天ファッション」が同1.2ポイント増の15.1%となっている。
 自社ECサイトのリニューアル後、スマホアプリのダウンロード数が100万件増え、累計で約230万件となっている。LINEの「お友だち」登録数も今年10月現在で約177万人となった。
 OMOによるデジタル接客については、お薦めコーディネート(コーデ)を投稿するスタッフを900人程度まで増やした。コーデ掲載数は月5000件まで増え、コーデを経由した売上高が自社ECサイトの50%強を占めるようになった。
 OMO施策やSNS活用を強化し、実店舗とECの双方をさらに伸ばしていきたい考えだ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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