スクロール 22年4―9月期/売上高は2.1%減/通販の減収、ソリューションが補う(2022年11月10日号)

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 スクロールが10月28日に発表した22年4―9月期(中間期)の連結業績は、売上高が前年同期比2.1%減の409億6500万円となった。通販事業は4~5月の春夏商材が低調に推移したものの、ソリューション事業の増収で、売上高はほぼ全年中間並みを維持する結果となった。
 主要セグメントの売上高は、通販事業が同6.6%減の212億6300万円、ソリューション事業は同15.0%増の100億9400万円、eコマース事業は同4.8%減の101億7000万円だった。
 ソリューション事業は新規物流センターの寄与や、サービスの伸長により2桁増収だった。eコマース事業は、アウトドア・キャンプ商材における競争激化や、ブランドバッグにおいて需要が回復していないなどの影響があったという。
 営業利益は同25.3%減の34億9600万円だった。一部セグメントにおいて売上高が減収となったほか、eコマース事業におけう原価率の悪化や販管費の増加が影響した。
 経常利益は同28.4%減の33億7300万円、中間純利益は同27.8%減の23億3300万円となった。
 中間決算説明会に登壇した鶴見知久社長は今後の見通しについて、「通販事業一本足経営からの脱却に向け、ソリューション事業を強化していく」と改め強調した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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