ANAP 22年8月期/EC売上高23.2%減/サービス競争が激化した影響で(2022年11月3日号)

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 自社ECサイトや、全国の実店舗でアパレルを販売するANAP(アナップ)は、22年8月期のEC売上高が、前年同期比23.2%減の19億4500万円となった。ファッションECサイトのサービス競争が激化した影響で、売り上げが減少したという。
 EC事業の減収の要因としては、「新規参入による競争激化」や、「ユーザーの生活環境の変化による需要の変容」を挙げている。
 現状を打開するために、自社ECサイトのリニューアルを行い、顧客の利便性の改善を図っているという。
 著名なインフルエンサーを起用する形で、ライブコマースにも注力している。
 同社では今年4月、インターネットメディア事業などを行う東京通信と、ライブコマース事業を運営する合弁会社を設立した。事業としての収益性を高める取り組みと位置付けており、すでに効果が確認できているという。
 22年8月期の「メタバース関連事業」の売上高は、1200万円となった。同社は、メタバース空間でのショップ展開や、アバター向けのファッションアイテムの開発・販売、イベントなどを開催してきた。
 現在は、メタバースのコンサルティング業務を中心に収益化を進めているという。
 今後同社の新たな収益の柱となるよう、「メタバース関連事業」の強化を図っていくとしている。
 22年8月期の、連結業績における売上高は、前期比0.4%減の50億5900万円だった。販管費は、コスト削減の取り組みが奏効し、前期比8.7%減の31億7900万円となったという。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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