キューサイ/「ウエルエイジング」を成長の旗に/データプラットフォームの構築など発表(2022年9月22日号)

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あいさつする佐伯澄社長

あいさつする佐伯澄社長

 健康食品や化粧品の通販・ECを展開するキューサイ(本社福岡県、佐伯澄社長)は9月15日、「ウエルエイジング」をテーマにした事業戦略に関する発表を行った。主力の青汁をリブランディングする。顧客の健康状態に応じて商品・サービスを提案するプラットフォームを、23年をめどに構築することも明らかにした。今後は、中高年だけでなく、20~30代の顧客を取り込む施策を打ち出していくとしている。
 事業戦略発表会に登壇した佐伯社長は、「これからの時代は、健康食品や化粧品の単品通販だけでは、お客さまの満足度を上げられない。お客さまのエイジングを可視化し、ワン・トゥ・ワンのパーソナルな関係を構築していく」と話した。「若年層を顧客として取り込んでいくことが重要だと考えている。『ウエルエイジング』は50~70代のためのものではない。自分をアップデートするものとして、商品やサービスを提供していく」とも話した。
 キューサイが構築を検討しているプラットフォームは、キューサイと接点を持った、全ての顧客が利用できるようにする予定だという。ECサイトなどウェブ上の顧客だけでなく、インフォマーシャルなどのオフラインの顧客も対象だとしている。ECかオフラインかを問わず、同じ顧客体験を提供できるようにしていく方針だ。同プラットフォームでは、「はかる」「わかる」「かわる」の三つを実現できるサービスを提供していくという。
 佐伯社長によると、同プラットフォームは、「どういう顧客体験ができるか」を念頭に、パートナーを選定して開発を行うとしている。プラットフォームについて、「本気で勝負する」という強い意気込みを見せた。
 事業戦略発表会では、主力の青汁の商品のリブランディングを行うことが発表された。パッケージに、ケールのイメージが中央にプリントされたデザインを採用。ケールを使った青汁であることを改めて強く打ち出す考えだ。スキンケア製品の新ブランド「QetA(キュエッタ)」の発表も行った。
 キューサイは今後、同プラットフォームでのサービス提供や、新ブランドの展開などを通して、「ウエルエイジング市場ナンバーワン」を目指していくという。
 同社の21年12月期の売上高は約256億円だった。25年12月期には、売上高を300億円にまで高めたいとしている。

パッケージを刷新した青汁

パッケージを刷新した青汁

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