クラシコム 22年7月期/売上50億円を突破/オリジナル商品の販売が好調

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 生活用品や雑貨などを販売するECサイト「北欧、暮らしの道具店」を運営するクラシコムの22年7月期における売上高は、前期比13.9%増の51億6300万円だった。物販売り上げの半数を占めるオリジナル商品の販売が好調だった。
 クラシコムの事業は、キッチン用品やインテリア雑貨、アパレルを中心に物販を行う「D2Cドメイン」と、メディアの訴求力を生かしてクライアントのPR支援を行う「ブランドソリューションドメイン」の2種類で構成している。両ドメインとも売上高は堅調に推移したという。
 「D2Cドメイン」は、オリジナルブランド「KURASHI&Trips PUBLISHING(クラシ&トリップス・パブリッシング)」やコスメの新作アイテムが好評を博したほか、既存商品の積極的な再販売、北欧食器の復刻版の展開などが売り上げ拡大に寄与した。
 「ブランドソリューションドメイン」では、新規や既存のクライアントとの取引が拡大し、売上高は堅調に推移した。
 顧客接点の核となるスマホアプリのダウンロード数は、累計216万件(22年7月末時点)になった。アプリ経由の注文数は、全体の約57%を占めている。
 営業利益は同8.0%増の8億4100万円、経常利益は同6.7%増の8億5000万円、当期純利益は同1.7%減の5億6100万円だった。
 スマホアプリのダウンロードを訴求するため、広告施策を強化したことで、販売費・一般管理費が同11.5増の14億2000万円となった。
 23年7月期の売上高は、同12.4~17.1%増の58億100万円~60億4400万円を計画している。営業利益は同3.0~7.3%増の8億6600万円~9億300万円、経常利益は同2.3~6.6%増の8億7000万円~9億600万円、当期純利益は同7・2~11.7%増の6億100万円~6億2600万円を見込んでいる。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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