楽彩/受け取り場所が100店に/ECも開始して事業拡大(2022年9月1日号)

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大崎善保社長

大崎善保社長

 業務用青果物流通の最大手、デリカフーズホールディングス傘下の楽彩(本社東京都、大崎善保社長)は、ピックアップ型のミールキットのEC「楽彩」の受け取り店舗が100店になった。8月から全国向けのECを開始した。今後は受け取り店舗1000店、会員数10万人、売上高50億円を目指す。
 8月26日に開催した記者発表会で、大崎社長が明らかにした。
 ミールキットが受け取れる店舗は9月1日現在で、駅のコンビニ「NewDays」が87店舗、スポーツクラブの「ティップネス」が6店舗、食品スーパー「ライフ」が4店舗、全国でキャンプ場を展開する「RECAMP」が20カ所など。8月30日に「NewDays」との業務提携により22店舗増えたことで、受け取りが100店舗となった。
 8月からは宅配便で自宅まで届ける全国配送を開始。また、秋のキャンプ需要に合わせて「キャンプ場検索・予約サイトなっぷ」掲載施設などで20カ所の提携店舗を増やす。
 9月中旬には東京・北千住のマルイに「楽彩冷蔵ロッカー」を設置してロッカーでの受け取りも始める。10月中旬からは北千住マルイで期間限定のポップアップストアを開設する。提携企業を拡大するほか、卵や牛乳などピックアップできる商品を広げていく。登録会員数の拡大キャンペーンも予定している。
 大崎社長は「食と健康に対してこだわりを持っている。自社工場で配送当日に作っているのが大きな差別化につながっている。健康寿命が長くなる中で、野菜を手軽に食べられる環境を整えることがSDGsにも貢献できる」と話した。
 当日は、工場見学のほか、8月31日の「野菜の日」に合わせた「食と健康セミナー」を開催し、デザイナーフーズの市野真理子氏が講演した。

9月中旬に「楽彩冷蔵ロッカー」を設置

9月中旬に「楽彩冷蔵ロッカー」を設置

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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