千趣会 22年1―6月期/101億円の減収に/システムトラブルで受注減少(2022年8月25日号)

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 千趣会が8月10日に発表した、22年1―6月期(中間期)の連結業績は、売上高が前年実績を101億4400万円下回る283億8900万円だった。1月にシステムリプレイスを実施したが、新システム移行後にトラブルが発生。その影響で大幅な減収となった。なお、今期から収益認識に関する会計基準を適用しており、前年同期比は記載していない。
 新システム稼働後、(1)注文を正しく受け付けられない(2)予定通りに商品を届けられない─などのトラブルが発生した。それに伴い、コールセンターへの問い合わせが集中するなど、営業活動に支障を来す結果となった。
 事業別売上高は、通信販売事業が251億4500万円(前年同期は328億4200万円)、他社通販支援などの法人事業は22億1700万円(同22億3900万円)、その他は8億1100万円(同9億1600万円)だった。
 通信販売事業におけるKPIによると、半期購入会員数は128万7000人で、前年同期比45万8000人の減少。新規購入会員数は23万5000人で同8万6000人の減少。継続購入会員数は80万4000人となっており、同30万5000人の減少だった。
 システムトラブルによる売り上げ減少に加えて、在庫削減によるバーゲン販売の増加や、システムトラブルへの対応費用の増加で利益面への影響も生じた。
 通信販売事業におけるセグメント損失40億4200万円が影響し、中間期の営業損失は39億800万円、経常損失は37億4900万円、四半期純損失は36億5600万円だった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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