フォーサイト 中間期/前期比10%の減収に/「コロナ特需が落ち着いた」(2022年7月14日号)

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 資格試験対策の通信講座を運営するフォーサイト(本社東京都、山田浩司社長)の22年1月―6月期(中間期)の売上高は、前年同期比で約10%の減収となる見込みだ。売上高は本紙推定で12億円。コロナ特需が落ち着いたことに加え、21年12月に価格の見直しをしたことが影響したとしている
 同社では21年12月、市場価格との調整のため、価格改定を実施、全体で約10%の値下げを行った。「講座の本数は大きく落ちていないが、単価の分が落ちている」(担当者)と話す。
 「20年、21年は、いわゆるコロナ特需で売り上げが大きく伸びた。22年は、費用対効果を明確にしながら、再現性ある形で売り上げを伸ばしていきたい」(同)と話す。
 同社は22年1月、初のテレビCMを放映した。「『フォーサイト』という検索は大幅に増え、多い日で5倍近くなったが、売り上げにはあまりつながらなかった」(同)と話す。「当社で扱っている講座は、行政書士や宅建といった難関資格だ。テレビCMをみて、気軽に資格を取ろうと考える層とは相性が合わなかったのかもしれない。今後は、自社の顕在層にアピールできる施策を展開していきたい」(同)と話している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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