プレミアアンチエイジング 第3四半期/通販売上高12%増に/主力が鈍化も新ブランド好調(2022年6月23日号)

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 プレミアアンチエイジングの21年8月―22年4月期(第3四半期)業績は累計で、通販売上高が前年同期比12.1%増の178億6800万円だった。上期に新規獲得が苦戦し、定期顧客が積み上がらず、年末年始のセールもなかったことで、第3四半期単体では減収だったという。
 全社の売り上げ構成比で84%を占めるスキンケアブランド「DUO(デュオ)」は、第1四半期に「デュオ ザ クレンジングバーム ブラックリペア」の売り上げが拡大したものの、下期は競争激化により成長が鈍化。一方、第2の柱として育成中のオールインワンスキンケアブランド「CANADEL(カナデル)」は通販・卸ともに好調で、4月度売り上げは7億円を上回った。新規顧客獲得も進んでいる。


■通期業績は下方修正

 プレミアアンチエイジングは6月13日に22年7月期の連結業績予想を下方修正し、売上高は期初予想を60億円下回る340億円(前期比3.6%増)、営業利益は37億円下回る23億円(同50.9%減)とした。
 売上高は人気の「デュオ ザ クレンジングバーム ブラックリペア」が競合の影響を受けて販売が落ち込み、当初予想を下回る見通しとなった。
 利益は、収益性の高い卸売販売のマイナスが響いた。「カナデル」、ヘアケアブランド「clayence(クレイエンス)」の育成ブランドで行った広告投資も予想よりもかさんだ。
上期まで積極的だった海外投資は、中国の法規制による影響でマーケティングを見直したため費用が先行した。
 経常利益は35億2000万円下回る25億円(同46.3%減)、当期純利益は同20億8000万円下回る13億8000万円(同50.6%減)にそれぞれ修正した。いずれの利益段階も前期比を大幅に下回る見通し。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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