石井食品/CRM導入が効果発揮/メール経由の売上が倍増(2022年6月2日・9日合併号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 石井食品(本社千葉県)の子会社、ダイレクトイシイ(本社千葉県、石井智康社長)が、ECサイトに22年4月1日から導入したCRMシステムが効果を発揮している。導入した1カ月後に、メール経由の売り上げが前月比200%、前年比205%と伸長した。
 ユーザーとのつながりを強化していく方針のもと、過去の購入履歴などから個人に合わせた商品の提案をメルマガで配信。メルマガの開封率が上がり、商品の購入につながったという。
 なかでも、季節限定商品が人気で、ギフト需要が多い傾向を捉えている。ここで得たデータは親会社の石井食品にも共有され、商品開発やマーケティングに活用していく。
 ダイレクトイシイは7~8人のEC専門部署である。ECサイトの運営にあたり、スピード感を大切にし、提案から決定までの判断や柔軟な対応という点で少人数制としている。
 コロナをきっかけにEC需要が高まったことを受け、20年6月にサイトをリニューアルした。21年度から本格的にEC強化を図っている。「CRMを導入して、結果の数字が見えるようにしたことで、社員のやる気が変わった。ECに対して積極的に商品やサービスの提案を行っている」(担当者)。今期はさらにEC事業に力を入れ、売り上げを拡大していく方針だ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ