高島屋 22年2月期/Cメディア事業3%増収/EC売上が全体押し上げ (2022年4月14日号)

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 高島屋が発表した22年2月期におけるクロスメディア事業部の売上高は前期比2.9%増の232億2500万円だった。同事業部の売上高は、カタログ通販、テレビ通販、ECの売り上げの一部で構成。EC売り上げが堅調に推移し、事業部全体の増収につながったという。
 高島屋のEC売り上げ(高島屋国内グループ全体のEC)は同4.9%増の323億円だった。21年8月に行った「高島屋オンラインストア」の刷新などが増収に寄与したものの、売上計画の345億円には届かなかった。競合激化などを目標額未達の理由にしている。
 EC売上高の増収について、視認性や操作性を追求したストアの刷新が「非常に効果があった。売り上げも顧客数も伸びた」(広報)としている。
 競合環境の激化については、取扱商品の同質化を理由に挙げた。歳暮や中元といったギフト市場で、百貨店以外の事業者の参入も増えている。
 23年2月期は、EC売上高420億円を目指す。新たな品ぞろえや新規顧客の獲得に力を注ぎ、支払い方法の多様化など利便性向上にも取り組む。
 高島屋は24年2月期までにEC売上高を500億円に引き上げる計画を掲げている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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