抗インフル効果の研究成果を確認/アクアバンクユーグレナと共同研究 (2022年3月24日号)

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【図1】

【図1】

 水素関連製品の開発・製造を行うアクアバンク(本社大阪府、竹原タカシ社長、(電)06―6265―1034)はこのほど、ユーグレナとの共同研究において、微細藻類ユーグレナ由来原料(食品原料用途で開発したユーグレナエキス)の噴霧吸引による抗インフルエンザウイルス効果を示唆する研究成果を確認したと発表した。
 研究成果は、3月4~5日に開催した「超異分野学会東京大会2022」で発表した。
 ユーグレナエキス(100%)を空間内に噴霧し、14日間にわたり鼻や口から吸引させたマウスに、インフルエンザウイルスを感染させた。その結果、微細藻類ユーグレナ由来原料を吸引していないマウス(コントロール)と比較して、感染5日後の肺中のウイルス力価が有意に低下したとしている=図1参照。
 次に、ユーグレナエキスの濃度を変えてそれぞれ空間内に噴霧し、同じく14日間にわたり吸引させたマウスに、インフルエンザウイルスを感染させた。その結果、ユーグレナエキスを吸引していないマウス(0%)と比較して、濃度依存的に感染5日後の肺中のウイルス力の値が低下し、特に25%、75%、100%の濃度で有意に低下したことが分かった=図2参照。
 ユーグレナは「微細藻類ユーグレナの経口摂取だけでなく、鼻や口からの噴霧吸引という作用経路でインフルエンザウイルスの増殖抑制効果を示唆することが確認され、口や鼻から吸うユーグレナによるインフルエンザ対策の新しい新たな可能性が生まれた」とコメントしている。

【図2】

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記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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