エイチーム 21年8月―22年1月期/EC売上高17.9億円/価格見直し奏功し2桁増収 (2022年3月17日号)

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 自転車ECサイト「cyma(サイマ)」などを運営するエイチームの21年8月―22年1月期(中間期)におけるEC事業の売上高は、前年同期比14.8%増の17億9900万円だった。車体ごとの価格見直しや、出店モールでの販売好調が2桁増収につながった。
 コロナ禍の影響による自転車の供給不足が解消されつつある中、市場の需給バランスに則した価格の見直しに注力している。
 値下げによる利益率の低下や、21年8月に開始したドッグフードブランド「Obremo(オブレモ)」への投資などにより、EC事業のセグメント損失は5300万円(前年同期は8000万円の黒字)となった。「『cyma』単体では黒字となっている」(エイチームコマーステック・望月一宏社長)と説明する。
 ゲームアプリなど他事業を含めた連結売上高は、前年同期比0.7%増の149億8200万円だった。全体の売上高に占めるEC事業の構成比は、同2.1ポイント増の12.6%に向上した。
 中間期の連結営業損失は11億4300万円(前年同期は2億2100万円の黒字)、経常損失は11億3600万円(同3億6300万円の黒字)、中間純損失は7億2900万円(同7億4100万円の黒字)だった。
 21年11月に配信を開始した、大型ゲームアプリの開発費と広告宣伝費などを計上したことが減益要因となった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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