アイスタイル〈口コミワードからトレンド分析〉 カラーメーク再人気の兆し (2022年2月24日号)

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日中用と夜用でクリームを使い分ける傾向も(画像は日中用クリームの一例)

日中用と夜用でクリームを使い分ける傾向も(画像は日中用クリームの一例)

 アイスタイルはこのほど、美容総合サイト「@cosme」に投稿された口コミから、今後のトレンドを分析する「@cosmeのトレンドの芽」(22年1月版)を発表した。それによると、クリームを昼夜で使い分ける人が増えている可能性や、カラーメークを楽しむ傾向が戻りつつあるとみている。また、長期化しているマスク生活が、引き続き口コミにも影響しているようだ。

 「@cosme」に投稿されている口コミは累計1700万件を突破している(21年8月時点)。アイスタイルは、21年12月に初登場したワードや出現率が大きく増えたワードを抽出し、トレンドの兆しとして捉えている。


■クリーム2種を使い分け

 「ナイトクリーム」というワードが過去3カ月平均と比べて1.2倍、「日中用クリーム」というワードが同1.8倍になった。日中は化粧崩れしにくくべたつきの少ないデイクリーム、夜は濃厚なナイトクリームという使い分けをしているのかもしれないとみている。
 マスクの中のべたつきや、マスク生活の長期化に伴うファンデーション離れも指摘。UV効果のあるデイクリームや、化粧下地としての役割もあるデイクリームの使用シーン拡大が、要因の一つにありそうだとしている。


■「差し色」の口コミ1.5倍

 メークアップの分野では、「差し色」というワードが同1・5倍、「絶妙カラー」というワードが同1.2倍になっており、カラーでメークを楽しむ傾向が戻りつつあるようだ。「絶妙カラー」は、色味を褒める意味で使用されているとみる。
 22年春の新作コスメでは、多くのブランドからメークの「差し色」になりそうなカラーアイテムの発売が予定されており、アイスタイルは「カラーでメークを楽しむムードはこの先も引き続いていくかもしれない」と指摘している。
 この他、冬をイメージさせる「柚子」というワードも同1.5倍となった。アイスタイルは「外出や旅行が制限され、季節の移り変わりが感じにくくなっている今、化粧品は、季節感とメリハリを与えてくれる役割が期待されているのかもしれない」と分析している。

カラーメークの高まりが再び期待される

カラーメークの高まりが再び期待される

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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