歯愛メディカル 21年12月期スタンダード/通販売上9.7%増に/歯科関連向け以外も伸長 (2022年2月17日号)

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 歯愛メディカルの21年12月期における通信販売事業の売上高は前期比9.7%増の393億3000万円だった。
 主力の歯科関連向け以外にも、個人医院や総合病院、福祉・介護施設向けの販売が好調に推移した。オンラインセミナーを積極的に実施して、レントゲン機器などの大型機器類の販売も伸長。「一般個人向けの販売も堅調に伸びている」(清水清人社長)と言う。個人向けの売り上げ構成は全体の5.5%。
 期初に10%程度だったウェブ受注比率は、現在50%に拡大した。「当社はカタログ通販が強み。他社とのアドバンデージにもなっている。ウェブも大事だが、引き続きカタログで攻勢をかける」(同)としている。


■新物流拠点の計画も

 歯愛メディカルは決算発表の中で、物流体制を強化する方針を示した。
 現在稼働している物流倉庫がフル稼働に近い状況にあり、「人員の配置や配送の面で問題が出ている」(同)と明かした。第3四半期中に倉庫内の人員強化や、システム、マテハン機器類の改修は行ったという。
 2023年半ばには新物流センターが稼働する予定だ。出荷能力は現在の約3.5倍の規模となる。出荷能力不足の解消や倉庫作業の自動化などによって、今後の事業成長に備える。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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