千趣会 21年12月期/通販売上は4.7%減/継続顧客増も新規獲得が減少 (2022年2月17日号)

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 千趣会が2月10日に発表した21年12月期における通信販売事業の売上高は、前期比4.7%減の643億2500万円だった。一昨年に比べて巣ごもり需要が落ち着いたとともに、新規購入会員数が前期比11万8000人減の59万6000人となった。継続顧客数は前年を上回ったが、新規獲得の減少で購入会員数が減少。売り上げ減少に影響した。
 通信販売事業における売上原価率は前期と同じ50.2%。販管費は前期比0.6%増の311億7000万円だった。営業利益は同66.1%減の8億9400万円となっている。
 前期に71万4000人の新規顧客を獲得。新規と復活会員の継続購入を促進した。その結果、21年12月期の継続購入会員数は同5万4000人増の127万9000人で推移した。1件当たりの受注単価は同2.7%増の9072円となっている。
 このほか、業務受託やサンプリングなど法人事業の売上高は、同7.1%減の47億3200万円だった。営業利益は同34.8%減の3億200万円。
 コールセンター業務を中心に業務受託の売上高は、ほぼ前年並みで推移したが、ノベルティの売上高が同54.0%減の1億7300万円に減少したことが響いた。
 21年12月期の連結業績は、売上高が同12.2%減の731億4900万円、営業利益は3億4900万円(前期は3億8900万円の損失)、経常利益は5億2000万円(同38億円の損失)、当期純利益は3億800万円(同39億4600万円の損失)だった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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