アイケイ 20年6―11月期/営業損失3億円強/TV通販の売り上げ不振で (2022年1月20日号)

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 アイケイが1月12日に発表した20年6―11月期(中間期)の連結決算は、営業損失が3億1500万円(前年同期は5億3400万円の黒字)となった。子会社が手掛けるテレビ通販事業の売り上げが不振だったとともに、メディアレーションの低下が影響し、広告宣伝費を吸収できずに損失を計上した。
 売上高は前年同期比26.4%減の81億6200万円だった。セグメント別の収益は、「ダイレクトマーケティング事業」の売上高が前年同期比44.2%減の27億8200万円。営業損失は4億4900万円。
 生協や通販事業者に商品を供給する「セールスマーケティング事業」の売上高は同12.6%減の51億7300万円。営業利益は1億2200万円。チャットシステムなどを取り扱う「ITソリューション事業」の売上高は同13.5%増の2億600万円。営業利益は1800万円だった。
 テレビ通販はこれまで、特定のヒット商品がダイレクトマーティング事業全体の業績を支える構造となっていた。しかし、今中間期は売れ筋の「温熱ベスト」を9月中旬から販売したものの、11月中旬まで温暖な気候が続き、当初の販売予想を下回る結果となった。
 8通りに変化する脚立「ステップエイト」や自動で膨らむベッド「エアーヨーン」といった商品も、前年同期に比べ低調に推移したとしている。
 決算説明会で飯田裕会長兼CEOは「売り上げと媒体の広告宣伝費がアンバランスで、広告宣伝費を無駄に使った。これまでのヒット商品がピークアウトしたにもかかわらず、次のヒット商品の導入が遅かった」と説明した。

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