【mederi 坂梨亜里咲社長】 <オンラインピル診療サービスなどを展開> ピルで女性の暮らしを支援(2024年3月21日号)

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 mederi(メデリ、本社東京都、坂梨亜里咲社長)は、オンラインピル診療サービス「mederi Pill(メデリピル)」や、メディカルケアブランド「mederi Baby(メデリベイビー)」などを展開している。「mederi Baby」では、管理栄養士監修の葉酸サプリメント「mederi Supplement(メデリサプリメント)」の提供などを行っている。21年にZOZO(ゾゾ)前社長の前澤友作氏が主催する「10人の起業家に10億円出資企画」に選出された。このときに出資を受けたことが、事業の大きな転換点となったという。坂梨亜里咲社長は、「mederiは、私の不妊治療の経験から生まれた」と語る。起業のきっかけや事業戦略について話を聞いた。

 ─mederi起業のきっかけについて教えてください。
 mederiは、私の不妊治療の経験から生まれました。
 もともと、高校生の頃から生理不順で、月に1回は産婦人科に通っていました。26歳の時に、「子どもを授かるのは難しい」と宣告されました。
 ブライダルチェックをして初めて、自分自身の「妊孕性(にんようせい、妊娠のしやすさ)」の低さを知り、衝撃を受けました。人生最大の悲しみを経験しました。
 それから約7年間、妊活専門のクリニックでハードな治療を行ってきました。
 mederiでは、そうした経験を生かしたサービスやプロダクトを展開しています。
 産婦人科医監修のウェブメディアの記事や、サービスの同梱物など、さまざまな方法で、妊娠や女性の体に関する情報の発信を行っています。
 ─ZOZO前社長・前澤友作氏主催の「10人の起業家に10億円出資企画」で、出資を受けられたと聞きました。
 前澤氏から「フィードバックをもらえる」と思い、ワクワクしながら参加しました。
 結果は、ギリギリでの合格でした。さまざまな評価項目がありましたが、最も評価された項目は「起業家の思い」でした。
 提案していた事業モデルもどんどん変わり、何度も提案や議論を重ねてブラッシュアップし、出資が決まりました。
 出資を受け、最終的には「オンラインピル診療サービス」をスタートすることになりました。
 ─オンラインピル診療サービス「mederi Pill」は、「D2C Rising Star Award(ライジングスターアワード)2022」においてスタートアップ部門賞を受賞し、グランプリに選ばれたと聞きました。サービスの魅力を教えてください。
 このサービスは、ユーザーがLINEで予約すると、産婦人科医が丁寧なオンライン診療で、悩みや体調に合ったピルを提案するというサービスです。最短翌日には自宅にピルが届きます。
 ピルは医師なら処方できますが、このサービスでは、

(続きは、「日本ネット経済新聞」3月21日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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