【 韓国高麗人蔘社 金拏侖(キム・ナユン)代表取締役】 <化粧品事業を通し日本と韓国のかけ橋に>顧客接点、世界観訴求で韓国コスメを拡大(2023年1月12日号)

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 韓国コスメの卸販売や直営店「COSME Re:MAKE」、EC事業などを手掛ける韓国高麗人蔘社(本社東京都)は、08年に創業し、韓国コスメの販売を先んじて手掛けてきた。金社長は、次なる韓国コスメの拡大には、新たな顧客接点とコスメブランドが持つ世界観の訴求が鍵になるとしている。日本における韓国コスメの販売動向や今後の戦略について金拏侖代表に聞いた。

■韓国コスメ台頭

 ─昨今の韓国コスメの動向はどうか。
 全体的にみれば、従来よりも韓国コスメが日本市場で広がりを見せています。この広がりは、輸入額にも表れ、日本が輸入した韓国の化粧品類の金額は21年度時点で682億円ほどになりました。化粧品の輸入額でみれば、韓国コスメがトップになりつつある勢いです。韓国だけでなく、アジアコスメ全体が日本に数多く進出しています。
 近年、韓国コスメなどアジアコスメが日本で広がっているのは他の海外ブランドよりも日本人の肌質に合っているためだと思います。肌質もアジアだけでみれば、大きく変わらないので、アジアコスメの広がりは、理にかなっているといます。


■スキンケア需要が増加

 ─自社の販売状況は。
 韓国コスメの広がりから、当社もコロナ禍の中で着実な成長を続けています。売上高は前年と比べて16%増と好調です。
 アイテム別の動きでは、20年以降、コロナ禍のマスク着用の観点からポイントメイクやメーキャップ品がよく売れていました。しかし、22年はメーキャップだけでなく、ヘアケアやスキンケアの販売が伸びました。スキンケアは特に伸びています。
 スキンケア需要の高まりの要因は、セルフケアの認識が増えたことだと分析しています。韓国のスキンケアはリーズナブルなものが多く、品質も担保されています。これまでは韓国まで行って買うのが主流でしたが、昨今は販売店の増加やECの定着で、すぐ買えるようになり、韓国のスキンケアが日本でも普及してきました。当社の場合、スキンケアのリピーターが増えている印象を受けます。


■日本人に合う商品選定

 ─自社の強みをどうみる。
 私の思いも含めますが、事業を通して日本と韓国のかけ橋になりたいという思いが根底にあります

(続きは、「日本ネット経済新聞」1月12日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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