【みはし 佐藤一也社長】 〈あんみつをECでも展開〉EC強化でブランド認知拡大へ

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 あんみつの製造販売を手掛ける、みはし(本社東京都、佐藤一也社長)は、ネット販売を強化している。20年3月にECサイトを大幅に刷新して利便性を高めた。「巣ごもり」需要も後押しして、売り上げが伸長している。21年3月からは複数の飲食店と共同で宅配の注文を受けるサイトを期間限定で開設した。コロナ禍におけるECの業績や営業施策などについて、佐藤社長に聞いた。

 ─通販を開始したきっかけは。
 30年前に松坂屋など百貨店の通販用のカタログに商品を掲載して販売したことが、通販のきっかけでした。カタログに掲載する以前から、電話であんみつを送ってほしいといった要望が多くありました。当時は、クール宅急便などがなく断ることも少なくなかったです。地方の人にあんみつを届けたくて自社で通販を始めました。
 あんみつは生ものなので、物流や品質管理に苦労しました。ぎゅうひの劣化が早く、赤えんどう豆は日持ちがしないので、急速で冷凍するといった工夫を施して問題を一つずつ解決してきました。


■サイト刷新で利便性向上

 ─昨年、ECサイトを刷新しました。
 20年3月にECサイトをリニューアルし、これまでなかった機能を多く付けました。サイトを刷新する以前は、6個入りなどのセット商品しか販売していませんでした。一つずつ商品を梱包して発送するという作業は、スタッフに負担をかけてしまうので、通販にそれほど比重を置いていませんでした。
 その後、時代の流れで本格的に通販を強化していく必要性を感じるようになりました。ショッピングカートの機能を付け、クレジットカード決済と後払い決済を導入しました。それまでは決済手段が少なかったことが伸び悩んだ一因とみています。
 サイトの刷新後、

(続きは、「日本ネット経済新聞」4月1日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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